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実績を一定の目標値でまとめて評価したい

 

配列数式を使うと、 範囲内の実績セルをそれぞれ指定値と比較して、 その結果をSUM関数で合計することができます

次のような比較演算子は、 通常の数式における算術演算子の代わりに使うことができます。

比較演算子 使用例 意味
=A1<B1 A1セルの値が、B1セルの値よりも小さいか否かを確認する
<= =A1<=B1 A1セルの値が、B1セルの値以下か否かを確認する
=A1>B1 A1セルの値が、B1セルの値よりもお大きいか否か確認する
>= =A1>=B1 A1セルの値が、B1セルの値以上か否かを確認する
=A1=B1 A1セルの値と、B1セルの値が、一致するか否かを確認する
<> =A1<>B1 A1セルの値と、B1セルの値が、一致しないか否かを確認する

比較演算子を使った数式の結果は二者択一で、数式が正しければTRUE(真)となり、誤りであればFALSE(偽)となります。

=実績>=目標

という数式を設定すれば、実績が目標以上となったときにTRUEが表示され、実績が目標以上でないとき、すなわち実績が目標未満だったときにはFALSEが数式の結果として表示されることになります。

配列数式を使うと、このような論理式をセル範囲に対して実行できるようになります。各セルに対して比較が行われ、それぞれの結果を取得して計算できるようになります。


 

 

@実績と比較する目標値が一定なら、配列数式で評価を求める方法もあります

作例では、目標値のセルには数値が入力されていて、表示形式で見た目を整えています。

 

A配列数式では、SUM関数を使うのが一般的です

 

B比較演算子を使った論理式の結果は、SUM関数で無視される論理値となるので、論理式の結果に1を乗算して数値化しています

作例のような数式にすると、B3、C3、D3のそれぞれがE1セルの目標値と比較され、それぞれの結果である論理値が1の乗算で数値化されたうえで、SUM関数による合計が行われることになります。

CCtrl+Shift+Enterで確定すると、配列数式として機能するようになります

配列数式になると、数式が{}で囲まれます。

D配列数式は、通常の数式と同じように、コピーすることもできます

 

   
   
   
   
   
   
   

   

   

   

●論理式と、その演算方法を解説する動画です

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