ユーザー定義関数の結果を、 場合に応じて切り替えたい

Boolean型の引数を追加して、 その指定の有無でユーザー定義関数の結果を切り替える方法があります

Boolean型の引数は、VBA（Visual Basic for Applications）や他のプログラミング言語で関数やサブルーチンに渡すことができる引数の一つです。Boolean型は真（True）または偽（False）の値を持つ論理型のデータ型で、主に条件やフラグを渡すために使用されます。

関数内での特定の動作を有効化または無効化するためのフラグとしても利用することができます。

たとえば、次のようにBoolean型の引数を追加すれば、このユーザー定義関数では、3つ目の引数TRUEを指定したときには◯.◯時間の形式で、省略したときには時刻形式で結果が返ってくるようになります。

Function CalculateWorkingHours(出社時刻 As Date, 退社時刻 As Date, Optional AsHours As Boolean = False) As Variant

　' 労働時間の計算

　Dim 労働時間 As Single

　労働時間 = 退社時刻 - 出社時刻

　' 所定の休憩時間の計算

　Dim 休憩時間 As Single

　If 労働時間 >= TimeValue("6:45") Then

　　休憩時間 = 休憩時間 + TimeValue("0:45")

　End If

　If 労働時間 >= TimeValue("9:00") Then

　　休憩時間 = 休憩時間 + TimeValue("0:15")

　End If

　労働時間 = 労働時間 - 休憩時間

　' 労働時間が0の場合は、0ではなく何も表示しない

　If 労働時間 = 0 Then

　　CalculateWorkingHours = ""

　Else

　　If AsHours Then

　　　' ◯.◯時間形式で返す

　　　CalculateWorkingHours = Format(労働時間 * 24, "0.00")

　　Else

　　　' 時刻形式で返す

　　　CalculateWorkingHours = Format(労働時間, "h:mm")

　　End If

　End If

End Function

�@Boolean型の引数を追加した場合は、左図のような条件分岐（If ステートメント）で処理を使い分けることができます

Function CalculateWorkingHours(出社時刻 As Date, 退社時刻 As Date, Optional AsHours As Boolean = False) As Variant

出社時刻 と 退社時刻 は必須の引数であり、As Date はそれぞれの変数が日付として扱われることを示しています。

　　If AsHours Then

　　　' ◯.◯時間形式で返す

　　　CalculateWorkingHours = Format(労働時間 * 24, "0.00")

　　Else

　　　' 時刻形式で返す

　　　CalculateWorkingHours = Format(労働時間, "h:mm")

　　End If

If AsHours Then

AsHours が True の場合の条件分岐を開始します。

CalculateWorkingHours = Format(労働時間 * 24, "0.00")

Format 関数を使用し、24を乗算した労働時間を、◯．◯時間の形式にします。

Else

AsHours が False の場合の条件分岐を開始します。

CalculateWorkingHours = Format(労働時間, "h:mm")

Format 関数を使用し、労働時間を時刻形式にしています。

�A3つ目の引数は、TRUEで指定します

�B3つ目の引数を指定した場合は、労働時間が◯.◯時間の形式で表示されるようになります

必要に応じて、右寄せにします。

●出社時刻と退社時刻から、 所定の休憩時間を除いた労働時間を求めるための、 ユーザー定義関数を作る動画です

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