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数式の結果としてのエラーを表示したくない

 

IFERROR関数を使えば、数式がエラーになるときの表示を任意に決められます

VLOOKUP関数や乗算などの数式では、対象が正しくないときにその結果がエラーになります。IFERROR関数を使うと、そうしたエラー時の表示を任意に決めることができます。

このIFERROR関数は、次のような書式で使います。

IFERROR(数式, エラーの場合の値)

数式:エラーが表示される可能性のある数式を指定します。

エラーの場合の値:「数式」がエラー値となったときに表示する値などを指定します。

IFERROR関数で対処できるエラーは、#N/A、#VALUE!、#REF!、#DIV/0!、#NUM!、#NAME?、#NULL! です。

 

Excel 2010/2007

 

@VLOOKUP関数式では、引数「検索値」として指定したセルが空の場合に、エラー値「#N/A」が表示されます

これを回避したいときに、IFERROR関数を用います。

 

 

 

AVLOOKUP関数式の設定されているセル範囲を選択してから、数式バーをクリックします

 

 

B「VLOOKUP」の前に、「if」と入力し、関数の一覧から「IFERROR」を選びます

CTabキーを押して、選んだ関数を入力します

 

D数式の末尾に「,""」と入力します

VLOOKUP関数式の結果がエラーになるとき、何も表示しないことにします。

E半角の閉じ括弧を入力して、IFERROR関数式を完成します

FCtrl+Enterキーで、選択中のセルすべてにIFERROR関数式を設定します

エラー値「#N/A」が表示されていたセルが空白になります。

GIFERROR関数は、乗算式にも適用できます

演算子「*」を使った乗算(掛け算)では、対象に空白が含まれている場合にはエラー値「#VALUE!」が表示されます。

 

 

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