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一つおきのセルの値を合計したい

 

配列数式を使えば、特殊な条件に合致するセルの値だけを合計することができます

飛び飛びに配置されているセルでも、それぞれを指定していくことで、その値を合計することはできます。対象となるセルの数が少なければ、簡単で有効な計算方法です。

対象となるセルの数が多いときには、配列数式による計算方法が便利です。IF関数を使うことで、指定条件に合致するセルの値だけを合計などの対象にすることができます。

Excel 2013/2010/2007

 

●飛び飛びのセルでも、それぞれを指定していくことで、その値を合計することができます

配列数式を使った計算方法

COLUMN関数:指定セルの列番号を取得します。

MOD関数:指定したセルは数値で除算を行い、その余りを返します。作例の場合には、列番号を2で除算して、その余りを求めています。

IF関数:指定した条件の真偽に応じて、指定値を返します。作例の場合には、MOD関数の結果が1であるか否かを条件として、この条件が真の場合にはそのセルの値を、そうでない場合には0を返すようにしています。

@列番号を取得するCOLUMN関数と、MOD、IFの関数を組み合わせて、奇数列のセルを対象とするSUM関数式を入力します

COLUMN関数は、セル範囲を処理対象にできますが、その先頭セルの列番号しか取得できません。この数式をEnterキーで確定してしまうと、B2セルは偶数セルなので、IF関数で偽と判定され、SUM関数の結果は0となってしまいます。

ACtrl+Shift+Enterキーで、数式を確定して、配列数式にします

Ctrl+Shift+Enterキーを押すと、入力中の数式が配列数式になります。配列数式になると、対象となるセル範囲が配列として扱われるようになり、それに含まれるそれぞれのセルを処理の対象にできるようになります。

作例の場合には、B2〜Q2のそれぞれのセルに対して、IF、MOD、COLUMNの関数の処理が実行され、それぞれセルの結果がSUM関数で合計されるようになります。

B配列数式は、フィルハンドルのドラッグでコピーすることもできます

 

 

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