エクセル実践塾 > エクセル実践塾2007

各列の値がすべて指定値以上の行数を求めたい

 

Excel 2007で新たに用意されたCOUNTIFS関数を使えば、複数の条件に合致する個数を求めることができます

COUNTIFS関数では、複数のセル範囲で、異なる条件を指定し、そのすべての条件に一致したものの個数を求めることができます。Excel 2007で初めて搭載された関数なので、それ以前のExcelでは利用できません。

このCOUNTIFS関数は、次のような書式で使います。

COUNTIFS(条件範囲 1, 検索条件 1, [条件範囲 2, 検索条件 2]…)

各「条件範囲」には、任意のセル範囲を指定できます。それぞれの範囲は隣接している必要はなく、離れた場所にあっても、列数と行数が同じなら指定できます。

各「検索条件」には、対象となる「条件範囲」での検索条件を、セル参照や文字列、数値、数式などで指定します。文字列や数式を指定する場合には、半角の二重引用符 (") で囲む必要があります。

「条件範囲」と「検索条件」は対で指定します。最大127組を指定できます。

求められる個数は、各組の条件すべてに合致したものです。

 

 

Excel 2010/2007の場合

 

@D、F、H列に入力されている各「評価点」のデータの中から、いずれも5以上のものの個数を求めます

 

A「=COUNTIFS(」と、半角で入力します

正しく入力されていれば、COUNTIFS関数の引数を示す吹き出しが表示されます。

 

B「D」列番号をクリックして、D列全体を「範囲1」として指定します

 

C引数の区切りを表す、半角のカンマ(,)を入力します

 

D「検索条件1」として、「">=5"」と入力します

条件式は、半角の二重引用符 (") で囲んで指定します。

 

E半角のカンマ(,)を入力して、1組目の指定を完了します

 

F「F」列番号をクリックして、F列全体を「範囲2」として指定します

 

G半角のカンマ(,)を入力し、「検索条件2」として、「">=5"」と入力します

 

H半角のカンマ(,)を入力してから、3組目としてH列の「範囲3」と「検索条件3」を指定し、半角の閉じ括弧())でCOUNTIFS関数式を完成します

 

IEnterキーを押して、COUNTIFS関数式を確定します

COUNTIFS関数式を設定したセルに、D、F、H列の数値がすべて5以上のものの個数が表示されます。

 

 

関連する他のページ

特定の範囲にあるセルの個数を常に確認したい
COUNTIF関数式を組み合わせる方法があります

特定の値以上のセルの個数を常に確認したい
COUNTIF関数を使えば、条件に合致するセルの個数を表示できます

正もしくは負の数値だけを平均したい
AVERAGEIF関数を使えば、正の数値だけの平均や、負の数値だけの平均を求めることは、難しくありません

複数のシートのデータを串刺し計算したい
同じセル番地に入力されているデータであれば、複数の連続するシートのデータを串刺し計算できます

月〜金曜日の売上の平均を求めたい
WEEKDAY関数による結果を条件として、SUMIF関数での集計結果を、COUNTIF関数で調べた個数で割れば、曜日を限定して平均を求めることができます

特定のデータが入力されているセルの数を知りたい
COUNTIF関数を使えば、指定データの入力されているセルの数がわかります

データの入力されていないセルの数を知りたい
COUNTIF関数で、「検索条件」として「""」を指定すれば、データの入力されていないセルの数がわかります