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祝祭日を自動的に表示させたい

 

祝祭日のリストを用意しておけば、日付に該当するものを、VLOOKUP関数で表引きできます

VLOOKUPは、指定範囲の左端列を検索し、同じ行にある指定列のデータを抽出する関数です。

VLOOKUP関数の書式は次のようになります。

VLOOKUP(検索値,範囲,列番号,検索の型)

検索値:検索する値を指定します。

範囲:検索と抽出の対象となるセル範囲を指定します。セル範囲の名前や、テーブル名を指定することもできます。

列番号:抽出するデータのある列を、「範囲」の左端から数えた列数で指定します。

検索の型:「FALSE」を指定した場合は、検索値と完全に一致する値だけが検索され、見つからない場合はエラー値「#N/A」が返されます。

※エラー値「#N/A」は、IFERROR関数で非表示にできます。

Excel 2013/2010/2007

 

@作例では、B列に日付データが入力されており、表示形式でそれを曜日にしています

今回のVLOOKUP関数による表引きでは、「検索値」として日付データの入力されているB列のセルを使います。

A祝祭日のリストには適当な名前をつけておきます

名前ボックスをクリックすれば、選択中のセル範囲に適当な名前をつけられます。

リストの1列目には、日付データが入力してあります。日付データはシリアル値で処理されるので、表示形式による見た目は関係なくVLOOKUP関数で検索できます。

B祝祭日名を表示するセル範囲を選択します

あらかじめセル範囲を選択しておくと、Ctrl+Enterで数式をまとめて設定できます。

C半角で「=v」と入力して、Tabキーで「VLOOKUP」を選びます

 

D「検索値」として、B列の曜日セルをクリックで指定します

EF4キーを2度押して、列番号のみの絶対指定にします

選択中の他のセルにも同じVLOOKUP関数式を設定するので、行番号は相対指定にします。

F半角のカンマを入力して、F3キーを押します

 

Gセル範囲に付けられている名前の一覧が表示されるので、祝祭日のリストを選び、「OK」をクリックします

H半角のカンマを挟んで、「列番号」を指定します

作例では、祝祭日リストの2列目に祝祭日名が入力されているので、「列番号」として「2」を指定します。

I半角のカンマを入力して、「検索方法」を選びます

「FALSE-完全一致」を選んで、Tabキーを押します。

J半角の閉じ括弧を入力してVLOOKUP関数式を完成させたら、Ctrl+Enterキーで確定します

Ctrl+Enterキーで数式を確定すると、選択中のセルすべてに同じ数式が設定されます。「検索値」として指定した曜日セルは列番号のみの絶対指定にしてあるので、行番号はセルごとに変化します。

K祝祭日ではない日付にはエラーが表示されるので、数式バーをクリックしてそれを修正します

L「=」の後ろに、半角で「=if」と入力して、「IFERROR」を選びます

M数式バーの数式の末尾をクリックして、「,""」を追加します

「エラーの場合の値」として、空セルを意味する「""」を指定します。

N半角の閉じカッコを入力して、Ctrl+Enterキーで数式を確定すると、選択中のセル範囲のエラー表示が消えます

O「月」を変更して、他の月でも祝祭日が正しく表示されることを確認します

作例では、曜日表示に使われている日付データは、C1セルの「年」と、A2セルの「月」、A列の「日」の3つの数値を使って、DATE関数で作っています。

 

 

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