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同じ値が連続するセル範囲を、2色で色分けしたい

同じ値が連続するセル範囲を1か2で区別すれば、その値を使った条件付き書式で色分けできます

前回、同じ値が連続するセル範囲を強調しましたが、実はその方法だと同じ値のセル範囲が続いて現れる場合、同じ書式で強調されてしまい、区別されません。

この連続セル範囲を区別するには、2色での色分けが必要ですが、１つの条件付き書式で1つの書式しか適用できません。

そこで、区別するための計算式をワークシートに用意し、それを使って２つの条件式で色分けする方法を採ります。具体的には、同じ値の連続するセル範囲を1か2で表し、それぞれの値に応じた条件付き書式を用意します。

同じ値の連続するセル範囲を2で表すのは、直前に他の値の連続するセル範囲がある場合です。つまり、連続セル範囲が続くときにだけ、１と２でそれらを区別するわけです。

Excel 2010/2007の場合　｜　Excel 2003/2002の場合

	①上のセルと比較する条件式と、下のセルと比較する条件式を設定して、その結果を確認しますすると、連続するセル範囲の始まりは、必ずFALSEとTRUEの組み合わせになることがわかります。連続するセル範囲は、いずれかがTRUEとなります。
	②その結果から、連続するセル範囲の始まりは、画面のようなAND条件式で判断することにします連続するセル範囲は、画面のようなOR条件式で判断できます。
	③この2つの条件式の結果を使って、各セルを0～2で区分します区分には入れ子のIF関数式を使います。
④IF関数式の書式は次のようになります。 IF(論理式,真の場合,偽の場合) 「論理式」として指定した条件が正しいときに、「真の場合」の値を、誤っているときに「偽の場合」の値を表示します。 IF関数式では、「真の場合」や「偽の場合」として、さらにIF関数式を用いることが可能です。このような入れ子を64個まで行えるようになっています。今回の区分に用いるIF関数式も入れ子になっています。「真の場合」と「偽の場合」のそれぞれで、IF関数式を使っています。 =IF(F2=TRUE,IF(I1=1,2,1),IF(G2=FALSE,0,I1)) このIF関数式の「論理式」は、「F2=TRUE」です。同じ値の連続するセル範囲の始まりかどうかを調べて、そうであれば「IF(I1=1,2,1)」を、そうでなければ「IF(G2=FALSE,0,I1)」を実行します。「IF(I1=1,2,1)」は、直前のセルの区分が1かどうかを調べて、それに応じて2か1の値を決めるものです。値の連続するセル範囲は１か２で区分するので、「セル範囲の始まり」となるセルの区分は、直前のセルが1であるなら2として区別する必要があります。「IF(G2=FALSE,0,I1)」は、対象セルが「セル範囲の始まり」で無い場合の処理です。G列には「同じ値の連続するセル範囲」かどうかを調べる条件式が設定されているので、それがFALSEであれば「不連続のセル」ということにになります。その場合には0として区分します。「同じ値の連続するセル範囲」であるなら、直前のセルと同じ区分値にします。「セル範囲の始まり」のセルではないからです。
	⑤区分値の2と１に応じた条件付き書式を設定します同じ値の連続するセル範囲が、2色で色分けされるようになります。

同じ値が連続するセル範囲を、2色で色分けしたい

同じ値が連続するセル範囲を1か2で区別すれば、その値を使った条件付き書式で色分けできます

①上のセルと比較する条件式と、下のセルと比較する条件式を設定して、その結果を確認します

②その結果から、連続するセル範囲の始まりは、画面のようなAND条件式で判断することにします

③この2つの条件式の結果を使って、各セルを0～2で区分します

④IF関数式の書式は次のようになります。

IF(論理式,真の場合,偽の場合)

=IF(F2=TRUE,IF(I1=1,2,1),IF(G2=FALSE,0,I1))

⑤区分値の2と１に応じた条件付き書式を設定します

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