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ハイパーリンクの設定をまとめて行いたい

 

HYPERLINK関数を使えば、数式でハイパーリンクの設定を行えます

HYPERLINK関数は、次のような書式でハイパーリンクの設定を行えます。

HYPERLINK(リンク先,別名)

「リンク先」には、メールアドレスやURLなどを指定します。クリックするだけでメール送信できるようにしたい場合には、メールアドレスの頭に「mailto:」という文字列を付加します。

「別名」には、セルに表示される文字列などを指定します。

このHYPERLINK関数式に必要な文字列などをあらかじめシートに用意しておけば、流用できる数式でハイパーリンクの設定を行えます。

Excel 2013/2010/2007

 

@あらかじめジャンプ先のシート名をセルに入力しておき、その直下のセルにHYPERLINK関数式を設定します

半角で「=hy」と入力すると、HYPERLINK関数を一覧から選べます。選択してTabキーを押せば、セルに「=HYPERLINK(」と入力されます。

 

AHYPERLINK関数に必要なのは、リンク先を表す文字列と、ハイパーリンク化される文字列の指定の二つです

B半角の「"」に続けてブック名を、さらに「.xlsx#'"&」と入力します

リンク先として指定するのは、通常のハイパーリンク設定時に「アドレス」として表示されるものです。シート名がセルに入力されているので、その前の部分を""で挟んで指定します。その後ろの「&」は、続けて指定するシート名とつなぐためのものです。

※#の後ろの「'」は、それに挟まれている文字列がシート名であることを表します。

Cシート名の入力されているセルをクリックして指定します

D「&」を入力してから、「'!A1」を""で挟んで入力し、次の引数を指定するためのカンマを入力します

「'」は、それに挟まれている文字列がシート名であることを表します。

「!A1」は、ジャンプ先のセル番地を表します。

Eシート名の入力されているセルをクリックして、「別名」として指定します

F閉じ括弧を入力して、Enterキーを押すと、ハイパーリンク化された文字列ができあがります

Gセル右下の■(フィルハンドル)をドラッグして、HYPERLINK関数式をコピーします

シート名との相対位置関係が同じなので、HYPERLINK関数式によるハイパーリンク文字列の設定が正しく行われます。

H必要なセル範囲にHYPERLINK関数式をコピーします

Iシート名との相対位置関係が同じであれば、HYPERLINK関数式は正しく機能します

JHYPERLINK関数の引数として用いたシート名のセルは、非表示にします

K他の不要なセル範囲も非表示にします

LHYPERLINK関数でハイパーリンク化された文字列は、通常のハイパーリンクと同じに動作します

Mクリックすれば、指定ブックが開き、指定シートを表示できます

 

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