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郵便番号から、都道府県名と、それ以降の住所を、別々に入力したい

 

郵政事業株式会社のWebで公開されている郵便番号データを使えば、郵便番号から都道府県名などを表引きできます

郵政事業株式会社の郵便番号データは、Excelに取り込めるCSV形式で提供されています。都道府県名や市区町村名などが個別のデータになっているので、VLOOKUP関数でそれぞれを表引きできます。

ちなみに、VLOOKUPは、指定範囲の左端列を検索し、同じ行にある指定列のデータを抽出する関数です。

このVLOOKUP関数の書式は次のようになります。

VLOOKUP(検索値,範囲,列番号,検索の型)

「検索値」には、郵便番号の入力されているセルを指定します。

「範囲」には、Excelに取り込んで加工した、郵便番号データのセル範囲を指定します。

「列番号」には、抽出するデータのある列を、「範囲」の左端から数えた列数で指定します。列番号に 1 を指定した場合は、「範囲」の左端列の値が抽出対象となります。

「検索の型」には、「FALSE」を指定して、「検索値」である郵便番号と完全に一致する値だけが検索されるようにします。

 

 

Excel 2010/2007の場合

 

@郵政事業株式会社の郵便番号データをダウンロードします

次のWebページからダウンロードできます。

http://www.post.japanpost.jp/zipcode/download.html

ダウンロードした圧縮ファイルは、展開しておきます。

 

A新しいワークシートを表示して、「データ」タブから「外部データの取り込み」→「テキストファイル」を実行します

CSV形式は、テキストファイルの一種です。

 

 

 

 

B郵便番号データのファイルを選択して、「インポート」ボタンをクリックします

 

C「カンマやタブなどの区切り文字によってフィールドごとに区切られたデータ」を選んで、「次へ」ボタンをクリックします

 

D「カンマ」のみにチェックマークをつけて、「次へ」ボタンをクリックします

 

E郵便番号データの3列目が郵便番号(7桁)なので、それを選んで「文字列」にします

ちなみに、1列目は全国地方公共団体コード、2列目は5桁の郵便番号です。

郵便番号は文字列として扱わなければ、0から始まる郵便番号を正しく取り込むことができません。

 

F「完了」ボタンをクリックして、郵便番号データを、A1セルを起点として貼り付けます

 

G0から始まる郵便番号も、正しく取り込まれます

 

H左のような関数式で、ハイフン付きの郵便番号に直すことができます

LEFTは、文字列の先頭 (左端) から指定された数の文字列を返す関数です。3を指定して、7桁のうちの3桁を取り出しています。

RIGHTは、文字列の末尾 (右端) から指定された数の文字列を返す関数です。4を指定して、7桁のうちの末尾4桁を取り出しています。

「&」は文字列同士をつなぐ演算子です。左からの3桁と、右からの4桁の間に、ハイフンを挟んで表示するようにしています。

 

I加工した郵便番号の右側に、表引きするデータを移動し、そのセル範囲に適当な名前をつけておきます

 

 

JVLOOKUP関数で、入力済みの郵便番号から、都道府県名を表引きします

 

K「列番号」を変えて、市区町村名も表引きできます

 

 

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