エクセル実践塾 > 特集「パレート図」

ABC分析する

 

ABC分析は、パレート図を用いて行うのが一般的です

パレート図は、売上や個数、頻度などを表す棒グラフと、その構成比累計を表す折れ線グラフの複合グラフです。

このパレート図は、ピボットグラフの組み合わせグラフで描けます。

ABC分析では、売上や個数、頻度などの高いものから、Aグループ、Bグループ、Cグループのようなグループ分けを行います。グループ分けすることで、重要なものや優先すべきものを明らかにしていきます。

一般的には、全体の70%を占めるものをAグループ、70〜90%をBグループ、残り10%をCグループとして分類します。このグループ分けの指針となるのが、構成比累計で描かれる折れ線グラフです。

グループ分けの割合は、分析対象の特性などによって調整します。

半透明の四角形をパレート図に重ねれば、こうしたABCのグループ分けを明瞭にできます。

 
Excel 2013の場合  | Excel 2010/2007の場合 | Excel 2003/2002の場合

 

@ピボットグラフでパレート図を描きます

A「ピボットグラフツール」の「書式」タブで「正方形/長方形」を選びます

 

B第2軸の70%の目盛りを起点とし、左下隅までドラッグして、四角形を描きます

第2軸には、構成比累計の折れ線のための目盛りが表示されています。全体の70%を占めるものがAグループなので、70%の目盛りを起点として四角形を描きます。

C「図形の塗りつぶし」の[その他の色]をクリックします

D薄い青色を選んで、その透過性を50%くらいにします

透過性のパーセンテージを上げると、色の透明度が増して、その下に表示されているグラフが透けて見えるようになります。

E「図形の枠線」で[線なし]を選びます

F四角形の右辺中央のハンドル(○)をドラッグして、右上角と折れ線が接するようにします

さらに、上辺中央のハンドル(○)をドラッグして、四角形をグラフの高さに合わせます。

G四角形を右クリックして、ショートカットメニューから「既定の図形に設定」を選びます

「既定の図形に設定」すると、その図形の色などの属性を、次に描く図形に引き継げます。

H同様の手順で、今度は90%の目盛りを起点とする四角形を、先ほど描いた四角形と接するように描き、「図形の塗りつぶし」→「その他の色」で塗りつぶし色を変えます

全体の70〜90%を占めるものがBグループなので、90%の目盛りを起点として、Aグループを表す四角形と接するように、四角形を描きます。

I今度は薄い黄色にします

先ほど描いた四角形を「既定の図形に設定」しているので、「透過性」の初期値は「50%」になっています。

J四角形のハンドル(○)をドラッグして、折れ線の90%付近に右上角を、高さをグラフに合わせます

Kさらに同様の手順で、第2軸の100%の目盛りから、先ほど描いた四角形と接するように、四角形を描き、その色を変えます

最後に描く四角形は、Cグループを表すものとなります。

L今度は薄い赤色にします

MABCの各グループが色分けされた、ABC分析しやすいパレート図となりました

ABC分析では、折れ線の傾き具合の検証や、パレート図同士の比較などを行います >>

 

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