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木曜日午後のスケジュール日付を強調したい

 

「午後」などの文字列が含まれるか否かはFIND関数で調べることができます

FIND関数を使うと、指定された文字列を他の文字列から検索できます。得られる値は、指定文字列が最初に現れる位置です。

指定文字列が含まれない場合にはエラーとなりますが、ISNUMBER関数と組み合わせることでそれを回避して条件式として使えるようになります。

FIND関数の書式は次のようになります。

FIND(検索文字列, 対象, [開始位置])

検索文字列:検索する文字列を指定します。

対象:検索対象となる文字列を指定します。

開始位置:省略可能です。検索を開始する位置を指定します。対象の先頭文字から検索を開始するときは 1 を指定します。開始位置を省略すると、1 を指定したと見なされます。

※大文字と小文字を区別しないで検索する場合や、ワイルドカード文字を使用する場合は、SEARCH関数を使用します。

 

Excel 2013/2010/2007

 

@作例の「時刻」には、文字列で時間帯が入力してあります

セル内の文字列の検索は、FIND関数で行います。

AFIND関数は、半角で「=fin」と入力すれば、関数の候補から簡単に設定できます

B「検索文字列」は、""で挟んで指定します

C半角のカンマを挟んで、同じ行の「時刻」セルを「対象」として指定します

D半角の閉じ括弧を入力して、Enterキーを押すと、「検索文字列」である「午後」の現れる位置が表示されます

「午後」は1文字目から入力されているので、作例では1が表示されています。

EFIND関数式を他の行にもコピーして、その結果を確認します

「午後」ではなく「午前」と入力されている行では、エラー文字が表示されます。

エラーになる条件式は条件付き書式で使えないので、ISNUMBER関数でその回避を行います。ISNUMBER関数では、対象が数値の場合には結果がTRUEとなり、それ以外の場合にはFALSEとなります。

FISNUMBER関数は、半角で「=isn」と入力すれば、関数の候補から簡単に設定できます

G「テストの対象」として、先ほど設定したFIND関数式を、括弧で囲んで指定します

H閉じ括弧を入力して、Ctrl+Enterキーで数式を確定します

選択されているセルすべてが、同じ数式に書き換えられます。

I「午後」の含まれる行にTRUEが表示され、それ以外の「午前」の行はFALSEとなります

J数式バーに表示されている数式を、「=」を除いて選択します

K選択した数式を右クリックして、コピーします

コピーしたら、Escキーを押して、数式の選択を解除します。

L「ホーム」タブの「条件付き書式」から「ルールの管理」を選びます

すでに設定されている条件付き書式を編集するので、対象となるセル範囲を選択しておく必要はありません。

M「書式ルールの表示」を「このワークシート」に変えると設定済みの条件付き書式が表示されるので、それを選択して、「ルールの編集」をクリックします

N木曜日を強調するための条件式が表示されます

O「WEEKDAY」の直前に、「and(」を入力します

AND関数を使うと、複数の条件式を指定することができます。指定した条件式すべてがTRUEとなる場合にだけ、条件付き書式が適用されるようになります。

P数式の末尾をクリックして、半角のカンマを入力します

QCtrl+Vキーを押して、先ほどコピーした数式を貼り付けます

R数式の末尾をクリックして、半角の閉じ括弧を入力し、「OK」をクリックします

S「条件付き書式ルールの管理」ダイアログボックスに戻ります

「適用」をクリックすると、ダイアログボックスを表示したまま、修正した条件付き書式の結果を確認できます。

木曜日の午後のスケジュール日時だけが強調されるようになります

確認に用いたシート上の条件式の列は削除してかまいません。

 

 

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