エクセル実践塾 > エクセル実践塾2010

同じシートに項目ごとの集計結果を表示したい

 

日付と項目の2つを条件とする、SUMIFS関数を使います

SUMIFSは、複数の条件を満たす値を合計する関数です。

SUMIFS関数は、次のような書式で使います。

SUMIFS(合計対象範囲,条件範囲1,条件1,[条件範囲2,条件2...])

「合計対象範囲」には、合計する値があるセル範囲をを指定します。空の値やテキスト値は無視されます。

「条件範囲1」には、条件による評価の対象となる最初の範囲を指定します。「条件1」には、その「条件範囲1」に適用する条件を指定します。

「条件範囲2,条件 2, ...」は、ほかにも条件がある場合に指定します。最大 127 組の範囲/条件のペアを指定できます。

SUMIFS関数では、こうして指定した条件をすべて満たすものだけが合計の対象となります。

このSUMIFS関数を使って、日付と項目の2つを条件にすれば、各項目の日付ごとの集計表を作ることができます。

※SUMIFS関数は、2003以前のExcelでは利用できません。

※SUMIFS関数の引数は、SUMIF関数と指定順序が異なります。SUMIFS関数では合計の対象となるセル範囲を第1引数として指定します。

 

 

 

@右のような表を用意して、最初の項目名の1日目のセルに半角で「=sum」と入力し、候補として表示される関数の中から「SUMIFS」を選んで、Tabキーを押します

2つ目の表で行方向に並べる項目名は、1つ目の表の「項目」データと同じ表記にします。

A「=SUMIFS(」と自動入力されたら、計算対象となる「支出」のデータ範囲を選択します

BF4キーを押して、セル範囲を絶対指定に変えます

絶対指定にしておくと、計算式を他のセルにコピーしても、セル範囲がずれません。

C半角のカンマ(,)を入力してから、今度は「日にち」のデータ範囲を指定し、F4キーで絶対指定にします

1つ目の条件範囲の指定です。

 

D半角のカンマ(,)を入力してから、1日のセルをクリックで指定します

 

EF4キーを3度押して、列番号のみの絶対指定に変えます

1つ目の条件となる日付は、同じ列に並べて入力してあるので、列番号のみの絶対指定にします。このようにすると、隣接する他の項目に計算式をコピーしても、1つ目の条件列がずれません。

F半角のカンマ(,)を入力してから、今度は「項目」のデータ範囲を指定し、F4キーで絶対指定にします

2つ目の条件範囲の指定です。

G半角のカンマ(,)を入力してから、最初の項目名をクリックで指定し、F4キーを2度押して、行番号のみの絶対指定にします

2つ目の条件となる項目名は、同じ行に並べて入力してあるので、行番号のみの絶対指定にします。このようにすると、下方向に計算式をコピーしても、2つ目の条件がずれません。

H半角の閉じ括弧を入力して、Enterキーで計算式を完成します

 

I日付と項目が一致する「支出」額が合計されます

J計算式を下方向にコピーします

 

Kさらに右方向へ計算式をコピーします

●他のセルを選択してみると、列番号のみ、行番号のみで指定したセル番地の変化を確認できます

 

関連する他のページ

計算結果の0を表示したくない
ユーザー定義の表示形式で、「ゼロの値」として、桁プレースホルダの「#」を指定すれば、0が表示されなくなります

24時以上の時刻を表示したい
表示形式を「[h]:mm」とユーザー定義しておきます

「1/1」をそのまま入力したい
あらかじめ表示形式を「文字列」にしておくと、「1/1」が日付にならずそのまま入力されるようになります

計算結果の○時○分を、○.○時間に直したい
24を乗算すると、時刻表示が時間表示になります

日付を分解して表示したい
同じ日付データでも、表示形式を変えれば、月だけや日だけの表示にできます

小数点の位置を揃えたい
ユーザー定義の表示形式で、桁プレースホルダの「0」を使えば、小数点以下の桁数が統一されます

「0」を付加しないで、小数点の位置を揃えたい
ユーザー定義の表示形式で、桁プレースホルダの「?」を使えば、「0」が付加されないで、小数点の位置がそろうようになります

日付と一緒に曜日も表示したい
セルの書式設定でユーザー定義することにより、日本語や英語での曜日を表示させられます

日付データを、月日と曜日の表示にしたい
表示形式をユーザー定義することで行えます

合計を求めるSUM関数式の結果に、「時間」を付けて表示したい
ユーザー定義の表示形式をセルに割り当てれば、「時間」付きで表示されるようになります

都道府県名をドロップダウンリストで入力したい
都道府県が入力されているセル範囲を、「データの入力規則」のリストとして設定すれば、ドロップダウンリストで選べるようになります

プルダウンリストからデータを選んで入力できるようにしたい
あらかじめそのデータを別の場所に用意しておけば、その範囲を指定することで、プルダウンリストの一覧から選んで入力できるようになります

別のシートにあるデータを、プルダウンリストから選んで入力したい
あらかじめそのデータ範囲に名前を付けておけば、リストの範囲として指定できるようになります

日付別の集計結果を、別のシートに表示したい
ピボットテーブルを使うと、項目別の集計を簡単に行えます

ピボットテーブルを使って、曜日でデータを分析したい
WEEKDAY関数の結果をピボットテーブルでページフィルタにすれば、曜日でデータを分析できます

ピボットテーブルの項目の並びを、元表と同じにしたい
元表の項目の並びを、ユーザー設定リストに登録しておけば、そのとおりに並び替えることができます

ピボットテーブルを会計年度(4月からが第1四半期)でグループ化したい
グループ名は、数式バーで変えることができます

識別数字が7以上の製品をSUMIFS関数で合計したい
SUMIFS関数の検索条件では、「>= 」(〜以上)などの比較演算子も使えます

「オイル」と名のつく製品名と、識別数字の両方の条件に合致するものを、SUMIFS関数で合計したい
SUMIFS関数の検索条件には、任意の文字列を表すワイルドカードも使えます

「オイル」と名のつく製品をのぞいて、SUMIFS関数でその個数を合計したい
SUMIFS関数の検索条件では、等しくないことを表す、比較演算子「<> (不等号)」も使えます

指定した識別数字と製品名の両方に合致するものを合計したい
Excel 2007から用意されたSUMIFS関数を使えば、複数の条件に該当する行の値だけを合計できます