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残業があったときにだけ、その時間を表示したい

 

IF関数を使って、労働時間が8時間を越えるときにだけ、残業時間の計算を行うようにします

IF関数を使うと、指定条件に合致するときにだけ、もしくは合致しないときにだけ、特定の計算や表示を行えるようにできます。

 

このIF関数式の書式は次のようになります。

IF(論理式,真の場合,偽の場合)

「論理式」として指定した条件が正しいときに「真の場合」の計算もしくは値表示を、誤っているときに「偽の場合」の計算もしくは値表示を実行します。


Excel 2016/2013

 

@計算式中の時刻は、ダブルコーテーション(”)で囲って指定できます

Aただし、単純な減算式では、残業のない日の計算でエラーになります

BIF関数を使えば、このエラーを回避できますが、実は条件式ではダブルコーテーションで囲った時刻の指定は使えません

IF関数式は正しく働かず、すべて偽と判定されてしまいます。

C条件式ではTIME関数で時刻を指定しなければなりません

条件式内の時刻指定だけTIME関数にすれば問題ありませんが、作例では見た目のわかりやすさから真の場合の計算式でもTIME関数を使っています。

D作例では、IF関数式は正しく働くようになりましたが、シリアル値で表示されてしまっています

IF関数式を設定したセル範囲を選択し、右クリックして「セルの書式設定」で時刻表示に直します

E「分類」を「時刻」にして、使いたい時刻形式を選びます

F「OK」をクリックすると、正しく残業時間が表示されるようになります

●時刻の計算方法を説明する動画です