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アンケートの複数選択項目の集計を行いたい

 

SEARCH関数で検索した結果を、 配列数式で集計する方法があります

SEARCH関数を使うと、対象となる文字列から、指定文字列を検索し、見つかった場合の位置を数値で得ることができます。

この数式を使えば、次のような選択された項目がカンマ区切りで並べられているデータの中に、指定項目が含まれているか否かを確認できます。

いちご,マンゴー,もも

ただし、指定項目が含まれていない場合にはエラーとなるので、ISNUMBER関数を使って、その結果をTRUE(真)もしくはFALSE(偽)の論理値に変えます。

さらに --(二重マイナス)で、その論理値を数値化し、SUM関数を使った配列数式でそれらを合計することで、指定項目の個数を求められます

 


 

@Googleフォームなどによる、複数選択の結果は、左図のようにカンマ区切りで一つのデータとしてまとめられます

 

 

Aカンマ区切りでまとめられたデータの中に、指定項目が含まれているかどうかは、SEARCH関数で調べられます

B”検索文字列”として、項目の入力されているセルを指定します

C”対象”となるデータ範囲は、F4キーを使って、絶対参照で指定します

SEARCH は、対象文字列が見つかると「何文字目にあるか」という数値を返し、見つからないとエラー(#VALUE!)になります。

DISNUMBER関数を使って、SEARCH関数の結果を、TRUE(真)かFALSE(偽)に変えます

SEARCH(...) の結果が「数値(=見つかった)」なら TRUE、 「エラー(=見つからない)」なら FALSE となります。

E”- -”(二重マイナス)を、ISNUMBERの前につけて、ISNUMBER関数の結果として得られた論理値を、数値に変換します

TRUE/FALSE を、-- で強制的に 1/0 に変換します。

TRUE → 1

FALSE → 0

 

FSUM関数を使って、得られた1を合計します

すべての 1 を合計することで、指定項目が含まれているセルの個数を算出します。

Gこの数式は、Ctrl+Shift+Enterで配列数式として確定します

配列数式にすると、SEARCH関数による検索は、各行で行われ、行数分の結果をSUM関数で合計できるようになります。

H配列数式は、通常の数式と同じように、コピーすることができます

   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
 

 

●アンケートの複数選択項目の集計を、 配列数式で行う方法を動画で解説します

選択項目の中に、部分一致の可能性のある語句が含まれる場合の、 SEARCH関数による検索方法も紹介します。

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