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小さい値が入力されたときに強調したい@

 

条件付き書式を使って、基準値との比較を行います

条件付き書式を設定すれば、基準値よりも小さな値が入力されたときに、自動的にそれを色やスタイルで強調できるようになります(フォントは変えられません)。

「小さな値が入力されたとき」を条件とする場合は、その基準となる値が必要です。それが固定値であれば条件式に組み込めますが、セルに入力されている値を基準とする場合には、そのセル番地を指定することになります。

なお、条件付き書式を設定するセルの値は、基準値として使うことはできません。つまり、上書き入力したときに、それまでのセル値との比較を行うようなことは、条件付き書式では行えません。マクロなどを用いて、既存のセル値を変数などに格納しておき、それと比較する方法を採ることになります。

Excel 2013/2010/2007

 

@条件付き書式を設定するセル範囲を選択してから、「ホーム」タブの「条件付き書式」→「新しいルール」を選びます

作例では、隣接するセル範囲の値と比較する条件付き書式を設定します。

A「数式を使用して、書式設定するセルを決定」を選んで、数式欄内に半角の「=」を入力します

B基準値の入力されているセル範囲の先頭をクリックで指定します

 

CF4キーを2度押して、列番号のみの絶対指定に変えます

行列ともに絶対指定のままだと、選択中のセル範囲には、そのセルのみとの条件式が設定されてしまうので、正しく機能しません。

D比較演算子の「>」を半角で入力します

 

 

E比較するセル範囲の先頭をクリックで指定します

FF4キーを2度押して、列番号のみの絶対指定に変えます

これで、C列のセルを基準値として、それより小さな値がD列の隣接セルに入力されたときに指定書式が適用される条件式になります。

G「書式」をクリックして、条件式が真のときに適用する書式を指定します

条件付き書式では、フォントやサイズの変更は指定できません。

H「書式」の指定を終えたら、「OK」をクリックして「新しい書式」ダイアログボックスを閉じます

I何も入力されていないセルは、0値として扱われるので、空欄でも条件付き書式が適用される場合があります

J入力した値に応じて、条件付き書式が適用されます

 

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