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長さ5000mmから、1200mmと800mm、500mmの3種類を必要な数だけ無駄なく切り出したい

 

ソルバーで最適値を求める方法があります

ソルバーは、what-If 分析 (最適化分析) ツールとも呼ばれます。目標セルとして指定した数式の最大値や最小値などを、自動的な試行によって求めることができます。

ソルバーが操作するのは、目標セルと関係する変数セルです。変数セルには複数を指定することができ、それらの値を調整しながら、制約条件内で最適な目標セル値となるように試行を自動的に繰り返します。

求められた変数セルの値は、最適解であり、絶対解ではありません。得られた解による検証が、場合によっては必要となります。

ソルバーはアドインとして標準装備されています。「データ」タブに見当たらないときには、オプションで「ソルバーアドイン」を有効にすれば、使えるようになります。

 

【参考】いちばんやさしいExcelゴールシーク&ソルバー2007/2003/2002対応

 

@5000mmから無駄なく切り出せる4パターンを、表としてまとめます

 

AA〜Dパターンは、5000mmの数を基準にして、他の種類の数が決まるように、計算式を設定します

それぞれの合計数はSUM関数で求めます。

それぞれの必要な数は、別のセルに入力しておきます。

※ソルバーでは、それぞれのセルが数式で関連付けられている必要があります。

B「データ」タブの「ソルバー」ボタンをクリックします

「ソルバー」ボタンが見当たらない場合は、オプションでアドインを有効にします。

 

C「目的セル」として、5000mmの合計セルを指定します

 

 

D「目標値」を「最小値」にして、「変数セル」としてA〜Dパターンの5000mmの数を入力するセル範囲を指定します

ソルバーは、この「変数セル」の値を変えながら、「目的セル」が最適値となるように試行を繰り返します。

E「制約のない変数を非負数にする」のチェックマークを確認してから、「追加」ボタンをクリックします

 

F「変数セル」として指定したセル範囲を指定します

 

 

G「int」を選んで、「追加」ボタンをクリックします

「制約条件」の「整数」は自動的に入力されます。

H1200mmの数を計算するセルを指定します

 

I「>=」を選んで、「必要数」のセルを指定します

「追加」ボタンをクリックします。

J同様にして、800mmの制約条件を指定します

 

Kさらに、500mmの制約条件を指定し、「OK」ボタンをクリックして、制約条件の指定を終えます

 

L「解決」ボタンをクリックします

 

M試行によって解が見つかると、それが表示されます

解を見つけられなかったときには、「ソルバー パラメータのダイアログに戻る」で、別の「解決方法の選択」を実行してみます。

 

「データ」タブにソルバーが見当たらない場合は、「ファイル」タブの「オプション」ボタンをクリックし、「Excelのオプション」ダイアログボックスの「アドイン」から、「ソルバーアドイン」を有効にします

 

 

 

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