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スケジュール表の土日を塗りつぶしたい

 

日付や曜日がシリアル値(日時データ)で入力されていれば、WEEKDAY関数を使った条件付き書式で、土日だけを強調できます

日付や曜日は、「2011/3/7」のような日付データ(シリアル値)として入力するのが基本です。日にちや曜日のみの表示にしたいときには、表示形式で実現します。

日付データであれば、WEEKDAY関数でその曜日を簡単に調べることができます。

WEEKDAYは、日付を表すシリアル値から、その日付に対応する曜日を返す関数です。既定では、戻り値は 1 (日曜) から 7 (土曜) までの範囲の整数で、それぞれの曜日が表されます。

Excel では、「2010/8/17」ような形式で、日付として入力したデータは、1900 年 1 月 1 日を基点とするシリアル値で管理されます。「2010/8/17」ような形式はその表示形式の一つであり、必要に応じて日にちや曜日など、さまざまな見た目で表すことができます。

WEEKDAY関数の書式は次のようになります。

WEEKDAY(シリアル値,種類)

シリアル値:日付データ(シリアル値)の入力されているセルを指定します。

種類:1〜3のいずれかの数値を指定することで、曜日を表す整数を変えることができます。
1 または省略した場合は、 1 (日曜) 〜 7 (土曜) の範囲の整数となります。
2を指定した場合は、 1 (月曜) 〜 7 (日曜) の範囲の整数となり、平日(1〜5)と土日(6,7)の区別が容易となります。
3を指定した場合は、0 (月曜) 〜 6 (日曜) の範囲の整数となります。

Excel 2010/2007の場合 | Excel 2003/2002の場合

 

@「2011/4/1」のような形式で日付データを入力し、表示形式で日にちのみの表示に変えます

ユーザー定義の表示形式で「d」を指定すると、日にちだけの表示になります。「dd」とした場合には、1桁の日にちでは「01」のような表示となります。

同様に、年は「y」で、月は「m」で表せます。

 

A曜日を表すセルには、隣接する日付データの参照式を設定し、表示形式で曜日の表示に変えます

ユーザー定義の表示形式で「aaa」と指定すると、曜日を表す漢字1文字が表示されるようになります。「○曜日」と表示させたい場合には、「aaaa」と指定します。

 

B日にちと曜日のセル範囲を選択します

 

C「ホーム」タブの「条件付き書式」から「新しいルール」を選びます

 

D「数式を使用して、書式設定するセルを決定」を選び、数式欄に「=weekday(」と半角で入力します

 

E引数「シリアル値」として、選択中のセル範囲の左上隅のセルを、クリックで指定します

 

FF4キーを2度押して、列番号のみを絶対指定とする、複合参照に変えます

シリアル値は、A列に入力されているので、A列のセルを間違いなく参照できるように、列番号のみを絶対指定にします。このような複合参照にすると、行番号は対象セルに応じて変化するようになります。

 

G「,2)>=6」と続けて入力します

引数「種類」として2を指定すると、WEEKDAY関数の結果は、1 (月曜) 〜 7 (日曜) の範囲の整数となります。土日は6と7で表されるようになるので、6以上の結果を条件とします。

 

H「書式」ボタンで、土日に割り当てる書式を設定して、「OK」ボタンをクリックします

 

I土日の日にちと曜日のセルだけが、指定した書式で強調されるようになります

 

 

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