コーヒーブレイク >

コンピュータウイルスの予防

 

コンピュータウイルスは、人の手によって生み出された、悪意あるプログラムです

コンピュータウイルスは、PCやタブレット、スマートフォンなどの電子機器に感染する悪性プログラムです。そこに保存されている画像や文書などのデータファイルを勝手に削除したり、 電子機器を動作不能にしたり、個人情報を盗んだりします。もちろん、自然に発生するわけではなく、人の悪意が作り出したものです。

コンピュータウイルスへの感染経路として、もっとも多いのがメールです。メールにコンピュータウイルスが添付されたり、メールそのものがコンピュータウイルスであったり します。不用意にそのメールの添付ファイルを開いたり、メールをプレビューしたりすると、コンピュータウイルスに感染します。コンピュータウイルスはすぐに動き出すとは限らず、ひそかに潜伏し、悪さをするタイミングを計るものもあります。

コンピュータウイルスの中には、Webページに潜伏して、それを見る人のパソコンやタブレット、スマートフォンなどに感染するものもあります。Webページに感染し 、そのWebページを感染源として利用するのです。ほとんどの場合、そのWebページを公開している人はそのことを知りません。

有名なWebページを偽装するコンピュータウイルスや詐欺もあります。メールのクリックで誘導される場合が多く、見知らぬURLのクリックには注意が必要です。

 

 

コンピュータウイルスに感染してしまうと、自分のPCやタブレット、スマートフォンが新たな感染源となってしまうことが多い

コンピュータウイルスは、さまざまな種類があります。

感染すると、大事なファイルが消されたり、PCやタブレット、スマートフォンが動かなくなったりします。また、ひそかに潜伏して、個人情報を外部に流出させるなど、人を困らせるものが数限りなくあります。

コンピュータウイルスの怖さはそれだけにとどまりません。コンピュータウイルスの多くは、感染すると、そこを新たな感染源とし、さらにばらまかれるのです。そのときに、アドレス帳が使われることもあります。

送信名として、そのPCやタブレット、スマートフォンの利用者名が用いられることもあります。そのほうが、受信者に開いてもらいやすいからです。知っている人からのメールなら、用心することなく開いてしまうのが普通です。

コンピュータウイルスが怖いのは、自分だけが感染して困るのではなく、自分が感染してしまうと、周りにも迷惑をかけてしまうところです。

 

コンピュータウイルスの予防は、いまや自助努力だけでは追いつかない

コンピュータウイルスに感染しないためには、まずコンピュータウイルスを知ることです。どのようなコンピュータウイルスがあり、どのようなルートで感染するのかを知っておけば、ある程度まで防げます。

かつては、それだけでも十分なコンピュータウイルス対策となっていたのですが、今ではそうした自助努力だけでは追いつかなくなりました。コンピュータウイルスの開発スピードが速くなり、一つの抜け道をふさいでも、すぐに別の抜け道が使われてしまうからです。ネット 利用が当たり前になったことも、コンピュータウイルスの侵入を防ぎにくくしています。

ウイルス対策ソフトは、そうした背景もあって、企業から個人まで、導入が促進されています。自分のPCやタブレット、スマートフォンが感染してしまうと、周りにも迷惑をかけてしまうことにつながりやすいので、いまやウイルス対策ソフトの導入は「マナーの一つ」とも言われます。

 

 

ウイルス対策ソフトのほとんどは、有害サイトへの子供の不用意なアクセスも防げる

ウイルス対策ソフトが行えるのは、コンピュータウイルスの発見や駆除だけではありません。子供が不用意に有害サイトへアクセスしてしまうことを防ぐことができます。いわゆるURLフィルタリング機能も、多くのウイルス対策ソフトが備えているのです。

現代の子供たちは、生まれたときからネット環境です。ネットにつながるパソコンは、学校や図書館、マンガ喫茶など、どこにでも用意されています し、タブレットやスマートフォンからも簡単にネット利用できます。いまや、ネットなしの生活など考えられません。

ですから、保護者のほとんどが「インターネットの知識は必要」と考えています。しかし、有害サイトが少なくないことから、安直にネット利用させる ことを不安視しているのが現状です。

金銭をだまし取ろうとする「ワンクリック詐欺」や「フィッシング」。親としては見せたくない画像や映像が満載の「アダルト」。コンピュータウイルスや、スパイウェアの仕込まれたもの。子供が犯罪に巻き込まれる恐れのある「出会い系」など、実際に保護者の不安を裏付けるサイトは数多く存在します。

有害サイトの大半は、正しいルールやマナーを教えていれば、ある程度まで回避できますが、それだけでは不十分です。

そこで、ウイルス対策ソフトなどに搭載されている、URLフィルタリング機能を利用するのです。それでも完全に有害サイトへのアクセスを遮断できるわけではありませんが、子供を有害サイトから守りやすくなります。